社会福祉士試験問題 第17回-138(社会福祉援助技術)

<事例問題6>
次の事例を読んで、問題138から問題140までにつて答えなさい。
 
[事例]
 第3子である1歳の子どもの子育てについての相談で、父親が児童相談所に来所した。児童福祉司と父親との面接内容は次のとおりである。
 「夫婦と3人の子ども、私の母との6人暮らしです。7年前に結婚し、当初から妻は私にはとても優しく、それは今も変わりません。部屋はきちんと整頓されていますし、ちり一つありません。私が仕事で忙しいときも妻はがんばりやで、妻、母としても、2人の子どもを育て、彼女なりにとてもよくやっていました。よくできた人です。自分は食べなくても家族には必ず食事をつくってくれ、私にはとてもありがたい存在でした。
 3人めが生まれたとき、2人の子どもと赤ん坊の世話は大変だろうからと、私の母が手助けに来てくれ、一緒に暮らし始めたのです。そのころから、妻は私の母のやり方がことごとく気に入らないようで、日々の暮らしの中で何かにつけて母がすることを批判し、不平を言うようになりました。最近、妻は、不眠が続き、いらいらして、食欲もないようです。精神的に参っているのではと心配しています。
 赤ん坊が母乳を飲まないと、ほっぽり出し、赤ん坊は泣き止まず、特に夜中にその行動がますますエスカレートして、上2人の子どもも目を覚ましてしまい、近所迷惑にもなり、困っています。私が上の2人をみて、私の母が妻には内緒で赤ん坊の世話をしています。私の母がミルクを哺乳瓶で赤ん坊に与えると、とてもよく飲み、ぐっすり寝てくれます。そうすると、妻は、赤ん坊に対し「自分のは飲めないのか」と叫び、飲め飲めと強要し、赤ん坊に乳首を押し付けるのです。赤ん坊は、不安定になり、緊張が続き、ますます夜泣きが激しくなっています。私が注意しても妻は聞きません。ほとほと困っています。手を貸した分だけ赤ん坊に当たるので私も母も、内緒で赤ん坊の世話をするしかないのです。なんとかできないでしょうか(問題138)(問題139)。
 (中略)
 児童福祉司は、早急にケースカンファレンスを開催することを提案した(問題140)。

パールマン(Perlman,H.)のいうワーカビリティの概念をこの事例に適用したとき、次の記述のうち、適切なものに○、適切でないものに×をつけた場合、その組み合わせとして正しいものを1つ選びなさい。
 
A この父親は児童相談所に相談にきたという点でワーカビリティ(「動機づけ」)がある。
 
B 第3子誕生までは母親としての子育て能力があり、妻としての役割を遂行できていたので、妻のワーカビリティ(「潜在能力」)がある。
 
C ワーカビリティの要素である「機会」に関して、妻の状況から難しいと考え、祖母のワーカビリティに期待する。
 
D 父親がキーパーソンなので、父親のワーカビリティを高めるように支援する。
 
  [組み合わせ]
  A  B  C  D
1 ○ ○ × ○
2 ○ × ○ ×
3 ○ × × ○
4 × ○ × ○
5 × × ○ ×

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
正答-1

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