社会福祉士試験問題 第17回-135(社会福祉援助技術)

<事例問題>
以下の事例は、ある地域における小地域福祉活動の導入に関するものである。これを読んで、問題135から問題137までについて答えなさい。
 
[事例]
 M町の社会福祉協議会の地域福祉活動専門員(以下、「ワーカー」という。)は、住民座談会に出席した。その日は、最近、気になる福祉や保健問題について、自由に意見を述べてもらった。「このごろ一人暮らしのお年寄りのBさん、足腰が弱ってゴミを捨てに行くのも大儀そうよね。娘さんの来なくなって・・・。そういう方、どんどん増えてるみたい。」「このごろ母子家庭だけでなく、父子家庭も増えてきてるみたいです。子どもさんの食事や世話はどうなさっているのでしょうね。」「Hさんは知的障害の小学生の息子さんと2人暮らしで、リウマチを患っているけれど、あまり病院に行ってないみたいよ。」「老人クラブで活躍しているFさん、市民健康診断で引っかかり、糖尿病の食事療法だってね。年を取ると食事をつくるのもおっくうになるよね。」などの意見が出された(問題135)。
 ワーカーから住民座談会などでのプライバシー保護の重要性と隣町の小地域福祉活動の説明を受け、住民たちは興味を示し、地域での支え合い活動について話し合ったが、疑問として次のようなことが持ち上がった。「福祉の組織づくりって、既にある自治会や民生委員との関係はどうなるの?」「安否確認、見守り活動を行うといっても私たちだけでできるの?」「住民主体の組織化といっても、結局、既存の住民組織の役員ががんばるだけで裾野が広がらないのでは?」(問題136)
 その後、住民たちの努力の結果、社会福祉協議会の呼びかけで、自治会の役員、民生委員、婦人会、老人クラブの人たちが、協力して「福祉連絡会」を立ち上げた。この連絡会の会合で小地域福祉活動について、次のようなことが論議された。「簡単な声かけや安否確認くらいはできるが、もっと専門的なサービスが必要な場合はお手上げになる」「関係する人や機関が増えると、当然プライバシーの問題も深刻になるのではないか」「日ごろの活動で気づいたことをどのようにみんなで共有したり、専門機関に連絡すればよいのか」などが話された(問題137)。
 
この時点での、ワーカーの発言に関する次の記述のうち、適切なものの組み合わせを1つ選びなさい。
 
A 一人親家庭の生活相談や一人暮らしの高齢者の不測の事態に対応するためには、地域にどのような緊急時の連絡体制が整備されているのかについて考えてみましょう。
 
B 地域の身近な声かけや見守り活動を中心とした一般の住民が気軽にできる援助システムをつくりましょう。
 
C Fさんのように既に医療機関にかかっている人については、その医療機関でその人たちの情報を収集したほうがいいですね。
 
D 高齢者の方が、どのような生活状況でどんな食生活を営んでおられるかについて話し合いましょう。
 
[組み合わせ]
1 A B
2 A D
3 B C
4 B D
5 C D

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
正答-2

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