社会福祉士試験問題 第17回-132(社会福祉援助技術)

<事例問題>
以下の事例は、社会福祉協議会が作成する地域福祉活動計画に関するものである。この事例を読んで、問題132から問題134までについて答えなさい。
 
[事例]
 K町社会福祉協議会(以下、「K社協」という。)は、平成17年度を開始年度とする5年間の地域福祉活動計画を策定することになった。K社協のM福祉活動専門員(以下、「ワーカー」という。)は計画策定の事務局において中心的な役割を担うことになった。ワーカーは、まず計画の策定委員会を設置するための準備に取りかかった。地域の福祉にかかわる各種団体や施設、行政、保健・医療などの関連分野、住民団体、学識経験者、公募委員など、できる限り幅広い分野から18人の委員を選出した。そして、第1回めの策定委員会において、ワーカーは地域福祉活動計画の意義や目的について説明した(問題132)。
 それと並行して、必要な資料の収集、調査およびその他各種の研究を行うために策定委員会のもとに15人からなる作業部会を設置した。作業部会での検討において、「安全・交通」「保健・医療・福祉」「地域の文化」「社会参加」という4つのテーマが設定され、テーマごとにワーキンググループがつくられ、検討が開始された、ワーキンググループの呼びかけで、小地域単位で住民との懇談会を開いた。ワーカーは計画策定の事務局としてすべての懇談会に出席した(問題133)。
 住民との懇談会では次のような意見や要望が出された。
  ・家族と暮らす知的障害者が利用できる福祉サービスがほとんどないこと。
  ・介護保険などの福祉情報が住民に伝わっていないこと。
  ・高齢者などを地域で支える仕組みづくりが必要であること。
  ・町内にある福祉施設などの社会資源を地域住民のためにも活用すること、等々。
 その後の作業部会では、ある事柄についてはさらにアンケートなどの社会福祉調査によって、詳しい情報を得る必要があるとの意見が出された。同時に、把握されたニーズに対する事業内容を検討していくことが重要だとの意見もあった。ワーカーもこれらのことについて意見を求められた(問題134)。
 
この場合におけるワーカーの地域福祉活動計画の説明内容に関する次の記述のうち、適切なものに○、適切でないものに×をつけた場合、その組み合わせとして正しいものを1つ選びなさい。
 
A この計画は、社会福祉協議会がつくる地域福祉活動計画ですので、地域のボランティア団体やNPO団体などの活動については特に考える必要はありません。
 
B この計画は、住民の皆さんの福祉活動計画としてこの町の地域福祉の推進を目指すものです。行政が策定する地域福祉計画とも相互に連携を図る役割を持っています。
 
C 住民の皆さんが抱えている生活課題を把握し、問題解決のための効果的方法を提案することもできます。
 
D 福祉サービスを必要とする人たちや住民の皆さんが計画づくりに参加する機会をできるだけ多く設けて、皆さんの地域社会と福祉への関心を高めていただくことが重要です。
 
  [組み合わせ]
  A  B  C  D
1 ○ ○ × ×
2 ○ × ○ ×
3 × ○ ○ ○
4 × ○ × ○
5 × × ○ ○

 
 
 
 
 
 

 
 
  
正答-3

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