社会福祉士試験問題 第17回-126(社会福祉援助技術)

<事例問題2>
以下の事例は、高齢者の生き生きサロンでのグループワークに関するものである。この事例を読んで、問題126から問題128までについて答えなさい。
 
[事例]
 生き生きサロンに参加している利用者Fさんから、Kソーシャルワーカー(男性、以下「ワーカー」という。)に、妻を亡くしてから自宅に閉じこもりがちであるとの相談があった。これまでのFさんは、他の参加者に対しても積極的にかかわりを持ち、みんなを笑わせていたのに、最近彼の笑顔をあまり見なくなっていた。生き生きサロンを利用している人の中で、配偶者を亡くして一人暮らしをしている12名のようすを観察したところ、孤立気味の利用者もみられ、何らかの支援が必要であることが明らかになったので、みんなで話し合う機会をつくることを提案して開催の運びとなった。
 1回めの会合には、男性3名と女性5名が集まった。この中に、最近配偶者を亡くした人が3人いた。ワーカーは、それぞれの顔が互いに見られるよう、円形に座るように提案した。参加者たちは少し緊張した面持ちであった。ワーカーは、まず、会の目的を簡単に説明し、日ごろの生活や自身の考え、気持ちなどをそれぞれが理解し合い、一人暮らしの工夫などについて情報を分かち合いたいと言った。そして、隣同士でペアをつくってもらい、互いに名前などの自己紹介を簡単にしてもらった。すると、参加者は少し打ち解けてきた。
 ワーカーは「皆さん、自宅でのようすや日常生活などについて話してくださいませんか」と言いながら、参加者が話すのを見守っていた。参加者はそれぞれ帰宅後していることを簡単に話し始めた。それぞれユーモアを交えて話したので、隣の人とも互いに肯きながら、和やかな雰囲気になった(問題126)。
 ここで、Fさんが発言した。「妻が亡くなり、6か月も経つが、妻にいかに世話になっていたかということがよくわかり、日に日にいないことを実感している。皆さんはどうですか」と。部屋に中はしんと静まりかえった。しかし、参加者たちの顔にはFさんに対する同情と理解が示されていたので、ワーカーは参加者の誰かが話し出すのを待つことにした。少し間が空き、1年前に夫を亡くしたGさんが口を開き、「本当に、生きているときには気づかなかったことですよね。私も今ごろ、何もかも夫にしてもらっていたことを思い出し、遺影に向かってありがとうと感謝しているのですよ」と微笑みながら、気恥ずかしそうに、しかし力強く話した。
 その後、他の参加者から配偶者に対する気持ちなどが話され、雰囲気はやわらかく、穏やかであり、互いのサポートが感じられた。
 最後に、ワーカーは「Fさんが話すきっかけをつくってくださったおかげで、皆で日ごろの思いを分かち合うことができました」と言った(問題127)(問題128)。
 
次の記述のうち、この場面におけるワーカーの理解として適切なものに○、適切でないものに×をつけた場合、その組み合わせとして正しいものを1つ選びなさい。
 
A 参加者が最初、緊張していたのは、日ごろからあまりかかわりがなく、初めての話し合いの場であったためと考えられる。
 
B この自己紹介の仕方は、特定の人たちだけが知り合いになり、参加者全員の緊張をほぐすことができないという限界があると考えられる。
 
C この座席の形態は、参加者それぞれの聴く姿勢や受け答えが視覚的によく見えて緊張の程度を把握するのに適していると考えられる。
 
D 参加者間の相互作用が活性化したのは、参加者間の発言を急がすのではなく、参加者のテンポに合わせたことによると考えられる。
 
  [組み合わせ]
  A  B  C  D
1 ○ ○ × ○
2 ○ × ○ ○
3 ○ × ○ ×
4 × ○ ○ ×
5 × ○ × ○

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
正答-2

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