<事例問題>以下の事例は、母子生活支援施設への入所前後における社会福祉士のかかわりに関する事例である。この事例を読んで、問題108から問題110までについて答えなさい。
[事例]
Aさん(35歳)と、Aさんの娘であるB子(7歳)の2人は、6月25日(金)の午後2時に、社会福祉士であるX市のD母子自立支援員に付き添われながら、Y市の母子生活支援施設へ母子保護の実施にもとづき、入所してきた。
X市に住んでいたAさんは、夫であるCさん(38歳)とは現在も婚姻関係を継続しているが、CさんがAさんやB子に対し激しい暴力を繰り返すため、ホテルや友人宅を計24日間渡り歩いた後の入所である。その間に、友人から紹介され、D母子自立支援員と6月21日(月)に出会っている(問題108)。
母子生活支援施設では、共に社会福祉士である施設長とE母子指導員の2人が出迎え、施設内を案内し、他の職員や入所者にAさんとB子を紹介した。その後、AさんとB子の2人は疲れがたまっていたのか居室で3時間ほど熟睡した。2人は起きると、E母子指導員が特別に用意した食事をし、入浴を済ませ、B子が寝ついた午後9時ごろ、Aさんは宿直当番のため事務所にいたE母子指導員のもとに、やってきた(問題109)。
B子はAさんと家出してから1か月近く学校に行っていない状態が続いていたので、入所翌週の月曜日から近くの小学校に通学し始めた。Aさんは、今後のことを考えなければと思いつつも、なかなか気持ちの整理がつかないでいた。施設長とE母子指導員は、母子生活支援施設入所直後においては、まずゆったりと生活してもらい、積極的に物事に取り組もうとする気持ちが湧いてくるようになることが今後の自立支援に向けて大切であると考え、Aさん親子の生活が安定するように支援することを第一とした。このため、離婚問題、就労といった課題に関しては、当面、積極的には面接を行わなかった。
Aさん親子が母子生活支援施設での生活に溶け込みつつある7月20日(火)のお昼ごろ、新聞の求人欄を真剣に見ているAさんをみつけたE母子指導員は、「次の段階」に入ってきたと考えた(問題110)。
6月21日の面接で、D母子自立支援員がとるべき行動に関する次の記述のうち、適切なものの組み合わせを1つ選びなさい。
A 当面の生活費を得るため、職権で生活保護を申請させる。
B 当面の生活の安全と安定のため、どのような社会資源があるかについて情報提供する。
C 生活が不安定なので、B子の安定のため、児童相談所における一時保護の利用を進言する。
D Aさんが抱えている問題について、Aさんの話をよく聴き、問題整理ができるように支援する。
[組み合わせ]
1 A B
2 A C
3 A D
4 B C
5 B D
正答-5