社会福祉士試験問題 第17回-88(老人福祉論)

次の事例を読んで、問題88から問題90までについて答えなさい。
 
[事例]
 <概要>A男(75歳)とB子(72歳)は、C県D町に夫婦のみで居住している。A男は近隣の農協を60歳で定年退職し、以後は年金生活をしている。B子は、専業主婦として一男一女を育てた。2人の子どもは就職・結婚し、東京近郊で暮らしているが、多忙で、実家を訪れるのは、年に1、2回程度である。
 数年前からB子の物忘れがひどくなり、最近では徘徊などの症状もみられ、A男はB子から目が離せない状態が続いている。その一方、今年に入り、A男は持病の腰痛が強くなり、家事やB子の世話が十分にできなくなってきている。このような状況を知った長男は、2人を自宅近くのアパートに呼び寄せようとするが、A男は、長年住み慣れた現在の住まいと先祖の墓のあるD町を離れることをまったく望んでいない。思いあぐねた長男は、旧知の友人の紹介でD町の在宅介護支援センターに相談に来所した。
 <初回面接>在宅介護支援センターの、社会福祉士であり、介護支援専門員の兼ねているソーシャルワーカー(以下、「ワーカー」という。)は、長男と初回面接を行った(問題88)。
 (中略)ワーカーの話に納得した長男が帰京している間に、ワーカーはA男宅へ訪問面接に出向くことにした。
 <訪問面接>A男は、長男の再三の説得にもかかわらずD町を離れることは考えていないことを繰り返した。B子は、A男の傍らで不安そうな表情を浮かべていた。その場の状況からA男とB子の思いを理解したワーカーは、D町における介護保険制度を利用して、この町で2人が在宅ケアを受けながら暮らし続けられる可能性もあることを説明した。最終的に、A男、長男とも、D町の介護保険制度を利用して、当面の生活を継続することで合意した(問題89)。
 <要介護認定およびケアプランの作成>その後、D町で行った要介護認定の結果、A男は「要支援」、B子は「要介護2」と認定された。ワーカーは、長男と連絡を取り、長男の帰郷時に再度、A男宅を訪問、A男およびB子の詳細なアセスメントを実施し、当面のケアプランについて、相談・協議した(問題90)。
 
 
このときのワーカーの対応について、適切なものの組み合わせを1つ選びなさい。
 
A 長男の何とかしなければならないという不安な気持ちに理解を示す。
B ワーカー自身が両親の考え方を聞く必要があることを説明する。
C 長年住み慣れた土地を離れたくないという両親の気持ちを受け入れるようにと話す。
D 長期的にみれば、両親を呼び寄せたほうが安全であるという長男の意見に同意する。
 
[組み合わせ]
1 A B
2 A C
3 A D
4 B C
5 B D

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
正答-1

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